Florian's most newest Diary

ふろりあんの再最新日記

幸せな未来は「ゲーム」が創る/ジェイン・マクゴニガル

読了。

前半はゲームデザイン的な知見を広げてくれるけど、後半は私の興味の領域からいうと蛇足。要約すれば「現実ってクソゲーだから現実を都合いいように書き換えればみんなハッピー」という話。そんなこと言われなくてもわかっとるわい。……と、一般向けに書かれた本に難癖つけちゃいけないね。

いちばんに言いたいらしい第三部で「シリアスゲーム」の話が出てきたのも幻滅。そういう分け方してるからいつまでたってもゲームの地位は低いんだってば。低俗なジャンクフードのようなゲーム上等。つまらないシリアスゲームよりも何倍も意味が深い。ARGの話まではよかったんだけど。

 

総評としては、「ゲームに詳しくない人は読んでみてもいいかもね。でも、ゲームに詳しい人が読んで得るところは少ない」本という印象でした。第一部に出てきた概念はゲームデザインに応用できるかもしれない。そこだけはもっと詳しく知りたいな。ポジティブ心理学って初めて聞いたし。ゲームには大層あいそうだ。