電房具1B
TRONのファンです。特にBTRON。CTRONは触ったことがないのでおいといて。
BTRONを一言で表すと「ハイパーテキストに特化したワープロ」です。何にでもハイパーリンクが張れます。ハイパーリンク(BTRON風に言うと仮身)を何かのファイル(BTRON風に言うと実身)の中にいくらでも埋め込めます。サムネイルの状態(開いた仮身)でも埋め込めますし、単なるアイコンの形でも埋め込めます。というか、BTRONは仮身のアイコンを余り信用していないので実身を作ったときのファイル名がリンクになります。ファイル名はいくら被っても内部では別ファイルとして扱うので気にせずファイルを量産できます。
人間の脳の構造は文脈を持たないハイパーリンクに近いものになっているようなので、BTRONの文書と思考は非常に相性がいいです。「道具」に対して「考具」と言っているところからも思考の補佐をしているのが見て取れます。
ただ、BTRON自体は激しくマイナーです。売っているのが「超漢字V」ただ一つというお寒い状況。
これをハードウェアとして実装していたのが電房具1Bでした。私も実物は見たこと無いです。TRON DESIGNという書籍で写真だけは見たことあるんですが。
コンピュータは思考を補佐するツールになり得ます。今まで上手く補佐する環境があまりなかっただけで。
EnchantMoonみたいな思考を補佐するツールが増えるのはいいことだと思うのです。やっぱり案の定予約できなかったですが。次回生産分に期待だな。