Florian's most newest Diary

ふろりあんの再最新日記

楽園追放-Expelled from Paradise-

新宿のバルト9で。平日の昼間という時間にもかかわらず9割の入り。あなた方、学校とか、仕事とかは?(お前もなー)

 

 

フロンティアセッターの正体は序盤でいきなり明らかになって以降そのまま進むのでその部分はおいとくとして。

面白い映画でした。肉を持った論理知性と肉を持たない論理知性の差はほとんど区別されないまま話が進みますが、主人公が肉体を「重くて埃っぽい」と表現するのはなるほどなーって感じ。

構成間探査移民船に人が乗ってないという設定はなかなかぶっ飛んでますが、フロンティアセッターが何度か主人公チームに粉かけてるんですよね。無節操に勧誘しても(これ序盤良く聞いてるとビーチのシーンで確かに言ってる)、移民に同意する人は少ないとして。

SFとして良くできてます。

フロンティアセッターとディンゴのセッションの話なんか「人口知性と天然知性の差はすごく少ない」といういい描写になってます。

 

アニメとしても良くできていて、前髪に隠れるはずの眉毛が前髪をオーバーライドして主線がにじみ出てます。これ、CGアニメを何も考えずに主線処理すると隠れる所なんですよね。レンダラ書いた人良く気づいた。

言われなければフルCGだとほぼ気づきません。板野一郎さんがスーパーバイザーとして入っているみたいですが多弾頭ミサイルがサーカスしながら飛んでいくときに背景ごとアニメーションしているときに「この背景動画はないんじゃ」と素に返る程度。背景もフルCGみたいですが、アクリル絵の具みたいなタッチが残されています。

 

いい映画でした。SFマニア的にはかなり高得点。

キャラが嫌いな人はいるかもしれませんが(特に主人公)、ストーリー的にあのキャラクター造形でないと成り立たないので仕方ないですね。