そろそろ月に帰ろうか/激弾BKYU
はるかぜちゃんの出てた朗読劇「潮騒の祈り」でお母さん役を演じていた東野醒子さんが看板女優の劇団(ということは東野さんは当然ヒロイン)の30周年記念作品。
オープニングアクトのPSY-Sの「電気とミント」に合わせたダンス仕立てのキャスト紹介からして軽妙な劇。
難しい話は殆ど無くて、ひたすらディスコミュニケーションを貫き通すお話。唯一ヒーロー役の幽霊(ヒロインの夫)を見ることができるキャラクターが日本語がたどたどしいという設定がもどかしい。最後に少しだけチートして会話ができたのは作劇的に良かった。あそこでなにもないまま終わったらスッキリ月を見上げられないもんな。
ヒーロー役の幽霊の会社仲間のすれ違いっぷりや(ここもディスコミュニケーションだ)、出てきても全く役に立たない霊媒師と巫女の姉妹(この二人だけ息があってるというのも笑える。一つのセリフを1文字ずつ二人で交互に言うというこれまた何の役にも立たない芸が凄い)。
地縛霊になっていた自分たちの過去の過ちを素直に認めて昇天する先祖の霊も、話としてはまっとう。キャラクターの掘り下げは足りないけど。…って、あの三人組、冒頭でネズミーランド行ってきてたぞ。地縛霊という設定は曖昧なのかな。ジバニャン(それは猫)。
細かいところ突っ込み始めるときりがないけど、そこは勢いで押し通す劇でした。
帰り道に観劇帰りの人とすれ違った時「あのヒロイン、20代?」という見られ方をしてたのがちょっとおかしかった。看板女優が、30周年の舞台で20代の訳ない。でも、若くみえるのは確か。背筋のせいかな。「潮騒の祈り」の時とは打って変わってとぼけた若奥さんの役でした。
面白かった。でも、日曜の追加公演までは行かないかなぁ。割引チケットもらったけど。
恒例のアンケート。
- これまでに激弾BKYUの作品をご覧になったことがありますか。
初めてです。
- この公演を何でお知りになりましたか。
朗読劇「潮騒の祈り」でパンフレットを貰って。
- 激弾BKYUの舞台で感じたことは?
嬉、哀、楽、笑
公演案内は自分で調べます。次回公演は11/18から。忘れるな>自分