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ふろりあんの再最新日記

翠星のガルガンティア-めぐる航路、遥か-後編

キーになるキャラが一人かぶっているという以外は前編との関係はあまりなし。というか、前編でも「なんか一人増えてる?」というくらいの説明の無さだったので前編見てなくても困らないぐらい。「めぐる航路、遥か」というサブタイトルもサブタイトルだけ先に決まってて、その後サブタイトルの意味をあまり考えずにお話を作ったという印象が。サブタイトルがお話の概要を表してないので。

ユンボロじゃなくてマシンキャリバーに近い設計図が見つかったのは興味深い。今回出てきたマズルは同じ資料から作られたんだろうな。

あんな大騒動起こして帰れないから離れるというのもいさぎいい。基本設定変えないまま外伝作り放題だ。や、まてよ、あの海賊船が船団から離れるので基本設定がちょっとずれるか。

今回出てきたマズルは足から何かを噴射して飛んでいるように本体だけ見ると見えるのに、着水の瞬間、何らかの斥力機関が働いているという露骨な表現をしていたのが面白かった。水面がきれいな球状に凹むの。なるほどこれなら飛べるわと考証をした人と演出がきちんとマッチしていて関心しました。チェインバーの重力球で引っ張るという描写は最初の1話はきちんとやってたんだけどどんどんおざなりになっていった(絵コンテ書いている人たちに設定が周知されてなかった)ので、今回は監督自ら絵コンテ描いて成功してたって感じ。

マズルの声はレドの人が二役やってるのかと思いましたがどうやら違う人らしい。チェインバーが驚異的な速さで現地語を覚えていったのに比べると、マズルはだいぶたどたどしい自然言語解釈だったのはPrologみたいな言語のプログラムをあまり分からないでデータどおりに作っちゃったせいなのかな?

竜宮城という浮きドックの設定は面白かった。再び海に戻った水生哺乳類であるイルカとヒリアーズの対比が出てくるのかと思ったらレドのセリフ一つでおしまい。ちょっと設定的にもったいない。

イルカは大きな船が航行していると一緒に泳いで水面でジャンプする妙な習性があるので(北海道航路でよく見かけた)ガルガンティア船団の人たちがあまり見たことがないというのはちょっと意外な感じ。ヒロインたちの服装を見る限りかなり暖かいところを選んで航行してるはずなので。

そういえば今回、今まで触れられてこなかった「陸」の存在を示唆するドラマになっていたのもちょっと意外だった。この世界、「陸」あるんだ。海に生きる人達の間ではタブーになってるみたいだけど。

 

色々と考察することがあって、見ていて楽しかったです。SFはこうじゃないとね。