Florian's most newest Diary

ふろりあんの再最新日記

蔵王キツネ村でモフって来た

主に子狐を。

「もう抱っこはいいからちょっとあっちを見に行きたい」

「ダメ」

「そんなことよりあっちが気になる」

「逃げちゃダメだってば」

と、やんちゃ盛りのプラチナキツネの子狐にさんざん遊ばれてました。後で手を見たら爪で引っかかれた痕だらけ。蔵王キツネ村ではこまめに爪を切っていたようですが、それでも爪はやっぱり伸びますやね。

子狐は凄いフワフワで、体も柔らかくて、でも皮下脂肪が着いてない(胸のあたりを触ると毛皮の下に肋骨の感触がきちんとある)素晴らしく可愛い謎の物体でした。大人の狐になると独特に細くなる目がまん丸で、まるで子犬でしたが子犬と同じくらい可愛い(いや、こんなに可愛い子犬見たことないかも)。

定時(13時、14時、15時)から10分間300円で抱っこ体験ができるのですが、結局20分近くこの子と格闘していました。

やんちゃな子供の動物はいいですね。

 

蔵王キツネ村は子狐の抱っこ体験ができる中庭を中心に

  • 狐の親子が入っている小屋
  • 珍しい北極狐などのいる小屋
  • ウサギとヤギがいる小屋
  • ポニーのいる小屋
  • カラス(飼ってる。ここも係員がいればふれあえる! カラスとふれあい! 超魅力的)のいる小屋
  • 狐の放牧されている山

などが並んでおり、圧巻だったのは「狐の放牧」という凄い字面の小山でした。

100匹以上の色んな種類の狐が放牧されているところで、

「狐に手を出すと100%噛まれます」

という、ある意味怖い注意書きと

「人間が歩けるのは通路のみ。餌やりは専用餌やり台の上からのみ」

というルール(狐は別に守らないので通路に平気で出てくる。餌やり台以外からでももらえるものなら餌をかすめ取りたい)が。

人間が通路にしゃがんでじっと狐を見ていると、狐も人間に興味を持ちだして人間のあとをついてくるように。

私がじっと見ていると、一匹の銀狐が私のあとをついてきてくんくんと匂いを嗅ぎ始めました。すっかりこの子に気に入られてしまい、放牧場を出るまでずっといっしょに歩いていました。飼っていた犬だってここまで賢く一緒に散歩しませんでしたよ。

手を出すと噛まれるので触って毛並みを味わうことは出来ませんでしたが(そもそも撫でるのは禁止)、もこもこの毛皮とスラリと伸びた足が大変に格好いい。そのシルエットから、毛皮の中の体はスリムなのがわかります。まことに可愛らしい。


150527_140912.3gp

 

 

餌やり台(扉がついていて入れるのは人間だけ。狐立入禁止)の上からの景色はこんな感じ。


150527_150508.3gp

狐の餌として買える(多分)犬用のジャーキーを台の上から狐に投げると入れ食い状態で狐が釣れる(釣れません)という仕組みです。

餌を手で持ってると通路からでも人間に飛びついて横取りしようとするマナーの悪い子が出るので餌をあげられる場所は決まってます。餌を買うときに「餌はポケットとかに隠して持ってください」と注意を受けるくらい。いるんね、人間の手から直接横取りしようとする子が。

無節操に投げ入れると取り合いの大変カオスな状態になるので、「アイコンタクトをして、もらえることを確信した子にあげる」というルールを自分で作ってあげることに。

餌が落ちるのを目で見ていても、ジャンプして空中キャッチできる賢い子もいれば、鼻にあたってわたわたしている間に他の狐に食べられてしまうどんくさい子も。私の投げる腕前がすごく悪かったというわけじゃないと思いたい。

100円の餌でさんざん楽しみました。

 

狐が人間がすぐ触れるようなすぐ脇を何事もなく通り過ぎていくという凄い接近した距離感でふらふらと歩いている空間は狐好きにはたまらない雰囲気です。もちろん触れませんが(手を出すと100%噛まれる)。

昔よく行った横浜の野毛動物園の孔雀(あれは飼われてるんじゃなくて、通路脇に勝手に住み着いてるだけなのかも)を思い出しました。

私も友人も狐に限らず動物なら何でも好きという嗜好でしたが、すっかりあの毛皮と耳(犬よりずっと長い)のファンになりました。

機会があるならまた行きたいです。高速道路を使えば3時間位でつくということもわかったことだし。

食肉目だけでなく、すべての動物ファンにおすすめの施設です。

 

ちなみに野生の狐につき物の寄生虫エキノコックスについては完全な駆除と消毒がなされているとのことなので噛まれても安心です(結局手を出して噛まれた奴)。