きれいなところに落ちがついたいいSF。「渚にて」ってそういう意味だったか。まだ生命の生まれていない原初の海。生命の取りうる選択が全くないという意味で最初の一点。
ストーリーの端々で「別の世界線から引っ張ってきた」というネタフリをしていたのは最後に「この世界線でも出会う可能性がありうる」というちょっとした(でも重要な)落ちのためだったのか。この世界線での魔法少女たちのデザインが微妙に違うのがまた芸が細かい。すばるは病弱なみなとのことを一生をかけて面倒見るんだろうな。苦しくても楽に死ぬことも許されないという。
面白かった。非常に情緒的なジュブナイル。こういう話もっと見たい。