活字中毒者の渇望
大学時代、友人が部屋に泊まりに来ることが度々あった。むやみに部屋が広く、蒲団もたくさんあったのでいくらでも人が来ても困らなかったのだ。見られて困るものも、取られて困るものも殆どなかったので友人に家を任せて大学に行ったりアルバイトに行ったりしてた。
置いて行かれた友人はめぼしい本をほとんど読んでしまって(それでも、大学時代のFlorian邸は図書館かというほど本があった)、読むものがないのでティッシュペーパーの箱の説明書を読んだり、洗剤の解説を読んだりしていたそうな。
あの友人であれば「オレオのマニュアル」はさぞかしいい読み物になったことだろうなぁ、と、遠い目。
でも、彼が読んでなかった活字に「ゲームのマニュアル」なんてのがあったんだけどそこまでは気が回らなかったんだろうな。