あなたの魂に安らぎあれ/神林長平
今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
「人生に影響」どころかそれ以降の読書傾向をばっちり方向づけた一冊でした。初めて読んだのは中学2年の時、図書館の早川の大判の本で読みましたが、あまりに感激してすぐに本屋さんに駆け込んで文庫版を買いました。
あまりの傑作ぶりに知人に勧めまくったのもいい思い出。文庫版は何冊買ったことか(貸しているうちに紛失されてしまう)。今でもkindleに常備しています。
細かな描写で火星の地下世界(これ自体もどんでん返しがある)をイマジネーション豊かに描いている上に普遍性のあるドラマ。UNアドバンスガードが下りてくる辺りから先の息もつかせぬ話の流れは手に汗握る展開で途中で止めることができません。
それより前にもSFを好んで読んでましたがマニアになるきっかけの一冊です。