Florian's most newest Diary

ふろりあんの再最新日記

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(1)

かなり好感触。

生バイオリンとフラメンコギターをフィーチャーしたBGMは楽器の選定が好み。初めて「NOIR」を見た時みたいな興奮。このまま生音を中心にやっていってもらいたいなぁ。

あと、設定だの伏線だのにいちいち説得力があるのもいい。背中のHMIを使うために上半身裸というパイロットたちと火星の荒涼とした風景もマッチしてる。前半で基地の裏手に地雷を設置する訓練をして(演習弾じゃなかったのか。危ないなぁ)、それがたまたま当たるというシーケンスの流れもいい。

植民地だから「独立自治区」という地名が浮いてるのもいい。ダグラムみたいだ。

何度か出てくるエイハブリアクターというエネルギー源は現代でいうところの原子力みたいな扱いなのかな? メリットだけじゃなくてデメリットが有るというSF的な設定も現実味があっていい。「一度手にしてしまった以上、捨てていくわけにも行かない」という歴史観も説得力がある。

手癖でSFを書いてるのではなく、考証の上に立っているのが見える全体的な流れも好印象。脚本の打ち合わせの時に一つ一つのパーツに説得力をもたせようとしたんだろうなぁ。

惜しむらくはバルバトスだけが世界から浮いてるというところだけど、「機動戦士ガンダム」と銘打っている以上突出した何かを用意する必要があったんだろうな。「モビルスーツにモビルワーカーで勝てるわけがない」みたいな台詞もあったし、そのうち説明があるんだろうな。

 

とりあえず、面白かった。「Gのレコンギスタ」よりもずっとこっちのほうが好み。続けて見よう。

 

ところでタイトル、英語じゃないの?「オルフェンズ」という単語がどこにかかってくるのかわからないけど、語尾の「ズ」が複数形を表してるんなら英語的には「ス」と濁らないはずだよなぁ。

や、「Gのレコンギスタ」の「ギ」も無理して濁らせてた(「再征服」だと「レコンキスタ」だよね)のでタイトルに濁点を付けたいという意思が商標的にあるのかも。「ロボットアニメには濁点が必要」という語感なのかもしれないけど(濁点がつかないのは「マクロス」ぐらいかな?)。