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ふろりあんの再最新日記

静寂の音を聞く

最近、思うところがあって昔の密閉式ヘッドフォンPioneerのSE-30を引っ張りだして使っています。密閉式とは言っても硬いハウジングの中に吸音材を貼り付けて耳朶を覆う形のイヤーパッドという構成なので完全な無音になるわけではないのですが、電車の中で使うと乗り越しが怖いくらいには遮音されます。

古いヘッドフォンではありますが結構な高級品だった(らしい、父親によれば)ので高温が多少ヘタった以外はいい音します。高音も割れるのではなく伸びがなくなる感じなのでそれほど違和感なく聞けます。

密閉式のハウジングに大口径のドライバを積んでるので低音は十分。音自体は濁った印象はありますが(楽器の聞き分けがしづらい)全体的には好印象。

で、何を聞いてるのかといえば「環境音」だったり。水の流れる音や木の葉の擦れる音を貴いて静寂に浸ってます。

Atomic Floydもいいヘッドフォンです(CDの可聴域外まで音が出る!)し、ノイズキャンセリングヘッドフォンであるMDR-NC300Dもいい音します(イヤーチップに脂が乗ってきたのか耳から外れるようになりましたが。一度交換してるんだけどなぁ)が、最近のお気に入りはこのクラシックヘッドフォンです。

物理的に遮音されてて静寂を強調した音を聞いているとなにか静かなような錯覚を受けます。