Florian's most newest Diary

ふろりあんの再最新日記

業務を最適化することに血道をあげる

会社をやっていた時、

  • 誰かがいなくなってもすぐ引き継げる

ということを常に考えて業務をしていました。社内でのヴァージョン管理はもちろんのこと、ドキュメントの徹底、Wikiとblogによる日報とデータの管理、なるべく一箇所に業務が集中しないようにするスケジューリングなど。

岩田さんの姿勢を見て「ああ、方向性は間違ってなかったんだな」と思いました。

惜しむらくは、岩田さんはなくなっても「岩田イズム」が開発に残ってたのに対し、私は倒れたら会社が成り立たなくなるというところで大きな差があります。はい、倒れました。1ヶ月ほど入院してました。その間に会社は債務超過で解散する羽目に。誰かがいなくなっても大丈夫なようにはしておきましたが、私がいなくなっても大丈夫ではなかったという。

ヴァージョン管理は前の会社ではCVSを、後の会社ではSubversionを使ってました。あのまま続けるんだったらGitに移行していたでしょうね。

情報の一元管理はSqueakのSwikiを使っていました。1000ページを超えた辺りから反応が鈍くなってきていたのであのへんがSwikiの限界だったかもと思っています。Swikiはかなり便利なので代替できるソフトがいまだありません。MediaWikiは大げさすぎるんだよなぁ。

社内LanはSambaでファイルサーバーとプリンタサーバーを作ってました。「大して容量いらないだろう」とサーバーのハードディスクをケチったので後で大変なことになりましたが、ソフトの選定は間違ってなかったと思います。

外部から見える部分はApache-httpdPostfixという非常に順当なものを。Swikiは外に向けても口を作っておいて社外とのバイナリのやり取りにも使いました。あと、プロジェクトごとにメーリングリストを作って関係者をどんどん追加していました。メーリングリストはfmlで構築していました。今なら何使うだろう?

岩田さんがEメールが一般的じゃない頃にメールソフトをインストールして回ったという話をしてましたが、同じことをメーリングリストでやっていたということになりますね。メーリングリストはアドレスで振り分けたり、サーバーにログが残るのでいざというときに「言った」「言わない」という水掛け論をしないで済むのがありがたかったです。

コードの最適化と業務の最適化は似てるので、人生いちプログラマーとして生きてきた岩田さんがその辺の最適化に力を入れてきたのはよくわかります。私は岩田さんほど天才ではないですが、多分感じていた感触は同じようなものなんだろうなぁ、と。

 

どうでもいいけどコンパイラの作成とマシン語コードからの逆コンパイルは得意です(笑)。両方あちこちで力を発揮してたなぁ。今となっては使いみちのない技術ですが。