Florian's most newest Diary

ふろりあんの再最新日記

shi3zさんの「アフィリエイト月商100万の世界はコレだ!」を読んで

d.hatena.ne.jpしけ

似たような経験してるけどたどり着いた先がだいぶ違うので参考になるかと(誰に?)。

大学には6年いたけど結局中退。ちなみに地方の大学の工学部電子情報工学科。ベンチャー企業に入ったり、専門学校の専任講師やったり、会社を2社ほど立ち上げたり(どちらも今はない(;_;))、放送大学に入ったり(一度卒業して現在2回目)。

shi3zさんは高校以前に代数学の応用方法を編み出していたらしいけど、私が「代数学って3DCGにいいらしいぞ」と聞いたのは代数学の講義が終わった(代数学は2年前半にある。ちなみに可だった)3年目だったなぁ。試験のためだけに覚えた代数学では3DCGでは相手にされず、4行4列のアフィン変換という便利なものと、逆行列の求め方を思い出す程度だった。

あとクォータニオン。理解するのにえらい時間がかかった。

 

放送大学に3年次編入したときには、最初の大学の単位が60単位以上あったのでフルに充填できた。というかそれだけ取ってるんだったら最初の大学素直に卒業しとけよ。偏微分方程式苦手なの。あとフェーザ形式のインピーダンス。「電子情報工学科」の「電子」の部分を甘く見てたな。

 

情報工学科としては中の上くらい。ただ、先輩や同輩が強烈な人が多くて、家にワークステーションを飼ってる人がいたり、PC-Unix(当時はLinuxよりもBSD/OSの方が流行してた)を組み上げてみたり、市内のケーブルTVのネットワークサービスの立ち上げに参加して家にいながらIP-Reachableにしてる隣人がいたり。対抗して1B/V(BTRONの初期のOS)使ったりしてたな。

そのうち「このままでも食っていけるんじゃ」という大それた感覚を抱いて「大学辞めちゃってもいいんじゃない?」という空気が自分の周りに蔓延したのが6年目の夏くらい。

辞めちゃってもいいんじゃない?と、思ってから早かった。友人のいた研究室の先生に職を斡旋してもらい、東京のSIベンダーに早々に決めてあとは転がる岩のように20年。いろいろあったなぁ。

 

や、いろいろあったで終わっちゃ困るので。

放送大学に入って判ったこととして、「教育、重要」という一言に尽きます。最初の大学であれだけ苦労した代数学もサクサク解けます(3DCG使ってゲーム作ってたんだから解けて当たり前)。発展途上国の支援の授業では「信用=資本」という当たり前のことを15回かけて「社会関係資本」という言葉に集約してて目から鱗。ユング心理学はちょっと苦手だったけど(再試験だった)、臨床心理学の知見はなかなか役に立ちます。「心理と教育」コースだったので心理学と教育学を優先して取りましたが、先の「発展途上国の支援」みたいなのもワクワクして取りました。

放送大学は「単位を金で買う」というコンセプトが徹底している大学なので、半期にたくさんの単位を取ろうとするとお金がかかりますが、最低限(5500円)の単位でも取っていれば大学生で居続けられます。期の途中で中間課題提出があるのですが、提出してれば0点でも単位認定試験が受けられます。4択の選択問題でランダムに選んでも25%は引っかかるだろうにこともあろうに0点とは。「微分方程式への誘い」でした。また偏微分方程式か!

統計学みたいな柔らかい科目でも、物理学みたいな固い科目でも、学ぶことは尊く、かつエキサイティングです。退屈な講義というのはないです。現役の大学生の時に気付いていればよかったのですが。

学ぶのに遅いということはない(実際放送大学の学生の平均年齢は妙に高い)のですが、現役の時に敬遠していた科目もやってみると実は明快だったりすることもありますし(だから、偏微分方程式…)、理系の大学だったので取れなかった文系科目も面白いです。

 10/1から新しい期(半年)が始まるので、単位を金で買うんじゃなくてもHDDレコーダーに気になる授業を登録してみましょう。印刷教材もAmazonで買えます(印刷教材は単位と一緒に買った方が安いです)。