Florian's most newest Diary

ふろりあんの再最新日記

精神科医がうつ病になった-ある精神科医のうつ病体験記-/泉基樹

すごく思い当たることがたくさん。中途半端に小説形式になっているので「彼女」と「陽子さん」がいつの間にすり替わっていたのかわからなかった(待て、元から別人だったはず)。

私の場合は視覚よりも味に影響が来たね。何を食べても味がしないの。グルメなFlorianを知ってる人からすると信じられないかもだけど。鬱で味が判らないというメタファーは「言の葉の庭」でもあったなぁ。

視覚は別に異常なかったな。元からあんまり見えてないし、景観で感動することないし。あ、「物語」を読むのが苦痛になったというのはあったな。ドラマらしいドラマのない「テルマエ・ロマエ」や「きのう何食べた?」ですらも物語が重いという。

いつ宗教に走るかとハラハラしてたけど作者さんは最後まで病気と向き合って宗教に走らなかったのが感心したな。「愛」と言い出すと突然宗教臭くなるんだよね。アガペーキリスト教のバックボーンだから。

宗教は大衆の阿片です。と、マルクス先生も言っていたし。宗教に嵌ると抜けだせなさそうなのがなんとも。