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ふろりあんの再最新日記

図書館は格差解消に役立っているのか?

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いつか、リビングに「眼の誕生」を置きっぱなしにしていたら近所の主婦の人がお茶を飲みに来た時に見つけて「旦那さん、大学の先生か何か?」と言われたことがあります。書斎の膨大な本を見たら卒倒するんだろうなぁ。

図書館の存在が教育の機会均等に寄与するというアメリカ風の考え方に反して最終学歴が高ければ高いほど図書館の利用率が高くなるという調査結果に。私は本の虫なので図書館の利用率はかなり高いですが(ちなみに私は大卒)、大卒くらいで利用率が頭打ちになるという調査結果は面白かったです。大卒くらいの人たちがヘビーユーザーなんだろうな。

 

町田の市立図書館がヤングアダルトと一般文芸にえらく力を入れてて、一般の人が図書館をカジュアルに使えるようにという意思をすごく感じましたが、そういう方向性を進めていくと武雄市TSUTAYA図書館みたいになるんだろうな。あれがいいものかどうかはなんとも言えないけど(郷土資料破棄しちゃうのは間違ってるとはっきり言える)、本を読むという行為のカジュアル化はその内容がどんなものであれ教育効果は大きいのでその意味では効果はあるのかも。

 

教育の機会均等は、露骨な教育効果でなくても「図書館が身近にある」というだけでも結構実現できると思うのです。

ちなみに「眼の誕生」は進化の過程で視覚がどういう意味を持っていたのかがわかる名著です。おすすめ。

 

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

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