見よ、飛行機の高く飛べるを/ことのはbox
@高円寺 明石スタジオ
近くのポータルをやっつけながら早めに着いたら整理券番号「5」番とかいういい席があたったので最前列の一番中央に。
歴史的には「この間の日露戦争で」とか言ってるくらいだから明治期。女子教育を良妻賢母方向にシフトしていきたい文部省と与謝野晶子や平塚らいてうの影響の残る「新しい女性」象を模索している学生の摩擦の話。今まで味方だと思っていた女教師が妥協を強いたり。ヒロインが最初から出てはいるけどぱっとしない(でも「青鞜」なんか貸してたから進歩的だったんだろうな)男教師になびいたり。
終始一貫何にもなびかないメガネっ子の杉坂さんが非常に良いキャラでした。ヒロインの光島さんよりもずっとキャラが立ってるの。メガネはいいね(そこか!)。
メガネっ子とヒロインはどの公演でも同じ人なのでどっちを見に来ても安心して見られます。
最後の最後で理解を見せる男教師になびくヒロイン(あれは、時代を表現してるんだろうなぁ)と、最後まで自分を曲げないメガネっ子の対比が面白かったです。女教師も男教師も校長先生も非常に気合の入った声で演技するので、目の前で見ているとすごい迫力があります。やー、生の演劇はいいね。
面白かったです。
幕間で必ずエレアコのギター一本でのBGMが流れるんですがこれがまた雰囲気出ててよかったです。
自然主義きちんと読んでないなぁ。「蒲団」とか朗読されるんだけど、文脈が判らなくて読みとくのに苦労した。与謝野晶子や平塚らいてうですらもきちんと読んでないもんな。
昔の話を見るのなら歴史的な経緯を知っておくべきだということがわかった舞台でした。だめね、文学系弱くて。