Florian's most newest Diary

ふろりあんの再最新日記

エシカルンテ(2)/森和実

2巻は1巻と打って変わってメルヘンな展開。

ヒロイン二人が空を飛んだり、森に取り込まれそうになったりとファンタジー全開です。1話辺りのページ数が少ないのでもっと読みたかった。集落を守るシマフクロウ(コタンコロカムイ)がずっと付き添っていて可愛かった。

喋れる方のヒロインの本当の名前が立って歩けるようになるまで伏せられていたという設定はアイヌを知る人からするとなるほど。本当の名前をカムイに知られると呪われたりちょっかい出されたりするので小さい時は「うんこ」とか「泥人形」みたいな幼名をつけるんだよね。「エシカルンテ」(思いだせ)という象徴的な名前はヒロインにはぴったり。

アイヌシャーマニズムとカムイたちの悪乗りのスペクタクルな話でした。

話せない方のヒロインも心の病がじき解けそうな感じ。

一応の話の終了ですが、まだ二人の話は続きそうです。

どファンタジーが好きな人にはおすすめ。日本土着の文化とも、ヨーロッパ的なものとも違うファンタジーの世界が繰り広げられます。

 

エシカルンテ(2)

エシカルンテ(2)

 

続き、出るんだよね? 期待してます。