インターステラー
カタカナで書かれると判らないけど「星空の向こう側」という意味です(interはinternetとかでも使われてる「の間」、stellarはstarのラテン語の形容詞形)。タイトルテロップが何度も出て来る映画でした。
本来の意味でのハードSFではない(心象風景が現実にしみ出てくるというシーケンスがある。エヴァみたいな感じ)のですが、非常に好ましいSF映画でした。
時間旅行というアイディアも非常にこなれた形で出てきましたし、ワームホールの向こう側(タイトル:インターステラーですね)やブラックホールの事象の地平線の話などもうまく使われていました。高重力源の近くをスイングバイするというアイディアはデブリの衝突による衝撃以前に潮汐力(高重力源になればなるほど影響が強くなる)による船体の歪みでの空中分解が先に来そうな気はしますがそこはそれ、恒星間宇宙船がワームホールに対応するために凄い応力に耐えられる設計になっていたって事で。
最後の娘がすっかりおばあさんになって(その上スイングバイ時にやっと判った主人公の伝えた超理論のおかげで世界的に有名になってる)という落ちはなかなか良くできてました。途中できちんとウラシマ効果の伏線は何度も張られていたので相対性理論を知らない人でも理解できるようになっていたのはよかったです。
ただ、さすがに2時間半は長かったですね(^^;)。描き足りないよりはずっと良いですが追いかけるのが大変(最初の頃の伏線を忘れちゃったりしてる)でした。
あ、そうそう。音楽はハンス・ジマーでした。そんなに派手な曲じゃないけどいい仕事してます。