ガルム・ウォーズ
席予約した時点で気づいてはいたんだけどお客さんほとんどいない。
まあ、平日の昼間にわざわざ見に行くような映画じゃないわな。
映画としてはビミョーな感じ。明らかに低予算でダメな匂いのする「アサルトガールズ」よりはお金かかってるのが判るし、物語をきちんと作ろうとしているのも判るんだけど、情動の変化が急激すぎて話に乗れない。「今さっきまで何やらロマンチックなはなししてなかったか?」と思わず画面に向かって突っ込みたくなるストーリーラインは流石にまずいと思う。
最後の「そして戦争が始まった」の「そして」の部分がたいそう曖昧なのであれだけの軍勢が大挙して押し寄せてくる理由も、それを対等の力で押し返さなければならないのもえらく唐突。999周期と言うのは「とりあえずすごく未来」と言いたいのかもしれないけど、あの4人組が行ったのがいつだかわからないと曖昧なママのような。
とりあえず「犬になつかれてる人は殺されない」という世界だということは判った。「犬になつかれるというのはどう気持ちなんだ」「表面よりも中に熱を持っている物体がなついてくる」という、ある意味マヌケな会話はバセッドハウンドに熱を入れあげている人が監督であるという知識が予めないと面白く無いだろうなぁ。
あと、機械が喋ってる時のボコーダーはやり過ぎだと思う。日本人でもほとんど聞き取れないんじゃなかろうか。
個人的には消化不足の映画でした。尺は十分長いんだけどねぇ。